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球体关节人形(BJD)制作教程【下】
人形を繋ぐためのゴムを用意します。
今回は60センチ程度の人形なので、4本丸のゴムを用意します。
何本丸というのは中に細いゴムが何本束ねてあるかを表しています。
このゴムはユザワヤのゴムコーナーに普通に売っています。
ゴムは二つ折りにした状態で、手首から肩を通って反対側の手首まで、
あと足首から頭を通って反対側の足首まで通ることになります。
ぴったりの長さにすると絶対に余るので、写真のように少し短めに切っておきます。
ゴムを通すのに、針金の先を曲げたもの(30センチくらい)と、
テグスを輪にしたものを用意します。
私はテグスを二つ折りにしてセロハンテープでとめて作りました。
頭を引っかけるのに使うSカンも作ります。
ゴムの通し方はこのようになります。
関節球の中に通した針金の、前を通るか
後ろを通るかを気を付けて見て下さい。
まず右足のSカンに足用に切ったゴムを通します。
ゴムを二つ折りにした状態でSカンが真ん中にくるようにします。
右足からでも左足からでも同じなのでやりやすい方から通します。
針金の先を曲げたものを膝の穴から通します。
この時、膝関節の針金の前側を通します。
足のゴムを引っかけます。
そのまま引っ張って通します。
大腿の穴にも針金の先を曲げたものを通します。
この時は股関節球に通した針金の後ろ側を通します。
同じようにゴムを引っかけて通します。
首の穴から針金の先を曲げたものを通します。
この時は首関節球の針金の後ろ側を通します。
ゴムを引っ張り上げます。
ある程度の強さでゴムを引っ張っておきます。
引っ張りが弱すぎると関節がグタグタになります。
でも強すぎても関節が傷んでしまいます。
大腿の穴から針金の先を曲げたものを通して首の穴から出します。
この時も首関節球の針金の後ろを通ります。
ゴムを引っ張って通します。
首はとりあえず棒(写真は割り箸を切ったもの)で引っかけておきます。
大腿と膝下のパーツは来た時と同じようにゴムを通して、最後の足首です。
ある程度の強さでゴムを引っ張っておきます。
足のSカンを引っかけて、ゴムを結びます。
結び目は足の中に隠します。
ここまでで、この状態になります。
ここで自立の調整をすることもあります。
自立のための調整については一番下で説明しています。
次に手を通します。
足と同じようにゴムを通していきます。
膝関節球の針金の後ろ側を通ります。
肩関節の穴からテグスを輪にしたものを入れます。
肩関節球に通した針金の上を通るようにします。
針金の先を曲げたもので中から輪を引っかけ、下まで引っぱり出します。
テグスの輪にゴムを引っかけます。
テグスを引っ張ってゴムを通します。
反対側の肩穴まで通します。
胴体の中に足のゴムがありますが、その前を通っても後ろを通っても
あまり違いはありません。迷ったら、後ろに通しておきます。
反対側の肩は、肘の方から輪にしたテグスを入れます。
肩関節の穴から輪を引っぱり出します。
テグスにゴムを通し、肘までゴムを引っ張ってきます。
来た時と同じように肘にもゴムを通し、手首で結びます。
首の棒を取り(この時ゴムを離さないよう注意)、頭用のSカンを引っかけます。
Sカンを頭の中の針金の輪の部分に引っかけます。
届かない時はゴムを引っ張って長さを確保し、
Sカンをぶらさげてひっかけるようにします。
頭をくっつけます。
組み立てました。製図通りに作っているので、予定通りの大きさになるはずです。
スーパードルフィーっぽい体型で作ったので手足が小さめです。
写真の人形は手首と腕が繋がっていますがあまり気にしないで下さい。
背面はこんな感じになってます。
バランスの良い人形ですと、スタンドを使わなくても自立させることができます。
自立は決して難しいことではありません。
ちゃんと自立しているか確かめるためには、
人形と向かい合って座って人形の胴体を手で持ちます。
それから人形のつま先を足で踏んで床に固定します。
お行儀悪いですがその方がやりやすいです。
つま先を固定したまま、胴体の角度や膝関節の据わりを調整しますと、
自立するバランスがはっきりと分かります。
ちゃんと自立している人形は、少しくらい揺らしても倒れないで、
自分でバランスのとれた位置に戻ります。
自立していても危なっかしい時は、揺らすとすぐに倒れてしまいます。
自立しない時は、膝関節の据わりが悪いことが第一に考えられます。
製図にぴったり合わせて膝関節を作っていれば絶対に自立するので、確かめてみて下さい。
あとは股関節の位置も製図に合っていないと自立しません。
(自立しても変な姿勢になったりする)
 また、自立した時にO脚になってしまうのもあまり良くないです。
設計図通りに膝が閉じるよう調整しましょう。
膝関節の切り口の、左右の高さを調整すればO脚は解消できます。
一概には言えないですが膝の内側の切り口を少し長くすると直ることが多いです。
(←図の赤線部分)
それだけでは直りにくい場合、外側の膝関節切り口を短くします。
O脚は、大腿を地面に対して垂直に立てて作ろうとするため
起きる現象だと思います。
水色の線のように斜めになっていることを意識すると良いかと思います。
(地面に対して垂直になるのは膝から下です)
座らせたり膝を曲げたり、動作を確認しておきます。
カツラなど被せてみてイメージを確認します。
この段階で写真を撮ると粗が分かり、修正すべき所が見えてきます。
完成したつもりで色々撮ってみましょう。
自立のための調整
自立にはあまりこだわらない人もいると思います。
でも自立すると云うことは足の長さが左右できちんと合っていること、
股関節の受けの厚さが左右で同じこと(つまり股関節球の出方が左右で同じであること)、
そういった完成度の高さの指標でもあります。
せっかく作るのだから自立させておきましょう。
ここから説明する調整は全て仮組み前に行ったことなので、
上の組み立て時の写真は調整が済んだあとのものになります。
足と胴体だけ組み立てた状態で立たせてみます。
体全体が、向かって右側に傾いているのが分かるでしょうか。
製図に合わせて作ってきましたが、所詮目分量なのでこのように微妙なズレが生じてきます。
膝を見てみると、向かって右の膝の高さが足りないようです。
左右で高さが違うのが分かるでしょうか…
向かって右側の足を少し浮かせてみると、膝の高さが合うようです。
この場合、足首の受けをもう少し厚くして、膝までの高さを上げます。
Sカンが出ているので、ラップに小さな穴をあけてSカンを通します。
足の関節を作った時と同じように受けに粘土を乗せ、足を押し付けます。
受けを厚くするのが目的なので、あまり押し付け過ぎないようにします。
受けを厚くした分、足首の外側が短くなっています。
粘土を盛って長くしておきます。
調整をしたところ、膝の高さは左右同じになりました。
これで大丈夫かなと思うのですが、ここで更に細かくチェックします。
写真に撮ると分かりやすいですが、実際目の前にするとこの程度では気付かないことが多いです。
重りをつけた紐を上から垂らし、体が真っ直ぐに立っているか確認します。
胴体だけが向かって右側に傾いているのが分かるでしょうか。
この場合、向かって右側の大腿の受けを厚くして調整します。
調整が終わり、きちんと立つようになりました。
ちなみにこの紐と重りは後ろに写り込んでいるカーテンを留めていたものです(- -;)
調整前と調整後でこんなに変わりました。
磨きの前に人形に使う本命の眼球を用意します。これは手作り眼球。
首の穴から目の裏側に粘土を盛って、眼球をくっつけます。
グラスアイの場合は指に粘土を一塊のせて、その上にグラスアイをくっつけ、
そのままアイホールにはめ込んで、粘土をグラスアイの周りにおろしてくるようにして
固定します。やってみれば簡単ですがどうしてもできない方は頭割ってるうちに眼球入れて
固定してしまってください。その後やすりがけとか塗装とかしますから、
眼球の表面にはマスキングテープやマスキングゾルを貼らなければいけません。
マスキングしてると目の周りの処理が大変になりますので、
目は最後に入れるのがお薦めです。
黒目の位置や眼球自体の深さが決まったら、目を固定している粘土を乾かします。
乾いたら眼球は外しておきます。
眼球のはまっていた土台は、後で仕上げ前に眼球を入れる時のガイドになります。
次は割っていた頭を繋げます。
境目の部分に粘土を盛っておきます。
頭を合わせ、押し付けてくっつけます。
外側からも繋ぎ目が残らないように綺麗に整えます。
ここまできたら後は細部の詰めをします。
組み立てた人形を見て、粗を探します。
塗装に入ったら修正できないので、細部には出来る限りこだわります。
顔など左右非対称でも味になって良い、と思ったりするのですが、
時間を置いてから見ると非対称なのがとても気になってきます。
作っている時は見慣れているから気にならないのです。
同じように、見慣れていない他人から見れば非対称なのはすぐ分かってしまいます。
実物を見ただけでは粗が探しきれないので、組んだ時の写真を印刷して
赤ペンで修正を入れています。左は上の写真に実際に修正を入れた時のもの。
この時は膝の関節がしっくりきていなかったので微妙にO脚になっています。
設計図に合わせて粘土を足して修正しました。
修正予定図の通りに修正したもの。
私が細部の詰めで気にしている所は
表面に変に凹んでいる所がないか
パーツの対称性
ゴム溝の深さ、穴の対称性
関節の受け(外観)の対称性
球の出方の対称性
関節の曲がり具合の対称性(大腿が同じ角度まで上がるか等)
左右の手、足の指の長さ、幅の対称性
関節球の付け根に、球をくっつけた時のデコボコが残っていないか
などです。
変化三段階。
膝下がいつの間にか設計図より短くなっていたので
少し伸ばしました。
あと手が小さかったので少し大きくしました。
何が変わったんだ!?って感じもあるかもしれないですが
ぱっと見で変わっていなくても細部の詰めは大事です…
実物を間近で見られても大丈夫なように、
裸の状態で出来る限り粗を直しておきます。
次に、パーツの表面を綺麗にするためにクロスクレイ
を塗ります。
塗る時に使う筆は立てかけてある大きさくらいのものです。
安いもので結構ですから大きい筆を用意します。
クロスクレイの中身です。
クロスクレイはラドールを水に溶かしてできるように見えますが、
実は全く異質なものなので代用はしない方が良いと思います。
クロスクレイは例えるなら泥のようなものです。
細かく造形する力はないですが、細かい凹みを埋めるのに役立ってくれます。
クロスクレイ
を別の容器にとって、4割ほどボンドを混ぜて使います。
関節球を持って球以外の部分から塗っていきます。
パーツの中の針金に∫こんな形の針金を引っかけます。
針金を持って、最後に球の部分を塗ります。
ブツブツしてるのでびっくりすると思いますが、後で全部消せるので大丈夫です。
頭のパーツは、針金の先を曲げたものを、頭の中のSカンを引っかける所に引っかけます。
そのまま顔や頭にクロスクレイを塗り、最後に首の受けの所を塗ります。
∫こんな形の針金。
何本か作っておくと良いです。
全部ぶら下げて乾かします。
乾いたら、スポンジヤスリのファインで磨いてブツブツを消します。
そのあとスーパーファイン
で磨きます。
表面に粒々が残らないように綺麗に磨きます。
手足の指の間や耳の裏を磨くのには布ヤスリの400番を使います。
折って使うと細かい所まで磨けて便利。
全部磨いたら、全ての受けにゆとりを作る作業をします。
この後下地塗りをした時に厚みが出て、関節が入らなくなってしまうからです。
これは必ずしなければいけない作業です。
でも実は一番嫌いなところです…
大腿の受けにゆとりを作ったところ。
余裕をもって動くようにしておきます。
向かって左?削った後
向かって右?削る前
球の入り方が違うのが分かるでしょうか…
このくらいの感じでゆとりを作ります。
このゆとりが実際どれくらいかが悩み所だと思いますが、
私は画用紙が二枚入る程度かなぁと思ってます。
油絵の具で厚ーく塗る場合はもう少し必要です。
余裕ありすぎたら下地を厚塗りして調整できるので、
多めに作っておいた方が良いかも。
あとで受けに布を貼るのでその厚みも考慮してください。
膝のゆとり調整はかなり気を遣います。
もし合わなくなってしまった場合、影響が大きいからです。
(他の関節は球がちょっとくらいはみ出ても大丈夫だけど、
膝は関節がぴったりしていないと自立できないし酷いと膝も曲がらなくなる)
この辺の調整の難しさが嫌いの理由です。。。
全部磨いたら、クロスクレイで埋まってしまった細かい部分を彫り起こします。
二重の線や手足の爪など。
写真の彫刻刀は三角刀の一番小さいやつです。刃先の一辺が2ミリくらい。
表面がつるつるになりました。
今回使った道具はスポンジヤスリファイン
とスーパーファイン
、布ヤスリの400番、彫刻刀
です。
スポンジヤスリは一枚ずつ買っておけば、人形一体作るのに十分保ちます。
丈夫だし、掃除機で粉を吸い取ればすぐ復活するからとても便利。
曲面も磨きやすいから、紙ヤスリの使う番などで悩むより、
スポンジヤスリ一式(ミディアム
、ファイン
、スーパーファイン)を
買ってしまった方が良いと思います。
今回は下地に溶き胡粉を使います。
溶き胡粉はユザワヤに売っています。無い時は注文すれば入れてくれると思います。
見つからない時はモデリングペーストでも代用できます。
その場合はモデリングペースト6:ジェッソ1+水適量で下地剤を作ります。
ボンドは入れません。
開けるとこのようになっています。
よく混ぜ合わせます。
(入荷したての胡粉は分離していないこともありますが、その場合もよく混ぜて使います)
今回は下地に肌色を付けてそのまま仕上げる方法でいきます。
色味に使うのはホルベインの透明水彩。
肌色を作ろうとしてますが緑とか変な色も入れてみたり。
緑の代わりに青色を少し入れると、しっとり落ち着いた大人色になります。
この時、白は絶対に入れないようにして下さい。
上の配合で混ぜるとこうなります。
胡粉を50cc別の容器に移して、透明水彩の色味を加えて混ぜながら調整します。
よく混ぜないと色だけ浮いてきてしまうので、しっかり混ぜ合わせます。
新聞紙などに試し塗りしてみて、ちゃんと肌の色になっているか確かめます。
濃すぎたら絵の具の白を混ぜるのではなく、胡粉で薄めます。
白を混ぜてしまうと胡粉の割合が少なくなって下地として機能しなくなります。
できた肌色胡粉に15ccの水を加えて薄めます。
これは今回作る時に測ってみた値ですので、
季節によって変化するかもしれません。(記録時は夏季)
新聞紙に塗ってみて、乾いても下の字が透けないくらいの濃さが良いようです。
薄すぎたらしばらく放置して水分を飛ばしてください。
調整ができたら、全体量の2割ほどのボンドを入れます。
ボンドを入れたら、よく混ぜ合わせます。
出来たら、茶こし等で漉してボンドの塊を取り除いておきます。
これで、胡粉50cc+色作りの水分約5cc+水15ccで計70ccくらいになっています。
SDサイズのお人形(60cmくらい)を作るならこれが丁度の量になります。
パーツの細かい磨きカスは、固く絞ったサラシなどでよく拭き取っておきます。
幅のある筆でさっさっと塗っていきます。
クロスクレイ塗った時と同じ要領で…
パーツによって筆の大きさを変えます。
顔など細部が潰れてしまいそうな所は控えめに塗ります。
関節の溝の内側も塗ります。
全部のパーツに6回重ね塗りします。
乾かしては塗って乾かしては塗って…しますが、
パーツを一巡する間に最初のパーツは乾いているので待ち時間は殆どないと思います。
途中、容器の胡粉の水分が抜けてくると思うので、水分を足しつつ作業します。
胡粉が少しだけ残りました。
後で磨いた時に下地がハゲることがありますので、
その修繕のためにラップをかけてとっておきます。
ここからはもたもたしてられません。
パーツの胡粉が触っても手につかないくらいまで乾いたら、
スポンジヤスリのファイン、スーパーファイン
(細部用)で筆跡を消します。
サラシを霧吹きなどで湿らせて…
そのサラシでヤスリの跡を磨いて消します。
この磨きで塗り重ねた一層は確実に磨り減ります。
もし下地が剥がれてしまったら、取ってある胡粉で塗り直して、また同じように磨きます。
胡粉が完全に乾いてしまうと磨くのがすごく大変になります。
12時間以内には磨いた方が良いと思います。
爪や瞼など細かい部分が埋まってしまっていたら、
彫刻刀で彫り起こしておきます。
これで肌の下地の色ができました。
このまま一日くらいハンガー
にぶら下げておいて、完全に乾かします。
最後の彩色にパステル、油絵の具、アクリルを使う時も、下地は全部共通です。
胡粉塗りはまとまった時間の要る作業です。
お休みの日などに一気にやってしまうのが良いですね。
今回は油彩仕上げで行きます。
油彩仕上げは微妙に慣れが必要なので、
初めてで早く仕上げたい!って方にはパステルメイクがお薦めです。
紙パレット(いつも一部分しか使わないのでサイズの小さいもの)、
化粧用スポンジ、油絵の具各種、ペンチンングオイル、
筆(油をすくう平筆と絵の具混ぜる筆と眉毛などを描く面相筆)を用意します。
化粧用スポンジはマツキヨで普通に売っているものです。
私が使っている絵の具は主にフレッシュ、アイボリホワイト、シェルピンク、
バーントシェンナなどです。(肉色、淡白色、淡桃色、茶色)
会社によって同じ色名でも微妙に色が違うので、
好みの色を別々の会社で買ったりしてます…
溶き油によっては乾燥後もテカる物があるので注意が必要です。
速乾性の溶き油はテカる物が多くて危険。
フレッシュとアイボリホワイトとシェルピンクを適当に出します。
混ぜます。
これが基本の赤味の色になります。(以下基本の赤色と言ったらコレです)
(コーラルレッドという色を買ってそのまま使っても良いです)
唇など赤味の強いところは、肉色と茶色を混ぜて作ってます。
ここで肌に使う基本の赤色の解説です。
左側はローズグレー、右側は上で作ったフレッシュ主体の赤色です。
左側は青みがかった赤、右側は黄色がかった赤になります。
赤なのに青とか意味不明ですが、紫色寄りの赤と橙色寄りの赤ということです。
両者、同じ赤でも仕上がる雰囲気は全く違うものになります。
透けるような色白のイメージにはローズグレー(例えるなら白雪姫、吸血鬼とか…)、
元気な肌色or東洋人にはフレッシュ色が適しています。
また、着せる予定の服が青系ならローズグレー、
黄色やオレンジなど元気色系ならフレッシュを使うとよく似合います。
知っていると便利な赤味の使い分けです。
胡粉塗りの段階からそれを意識していても良いと思います。
さて化粧用スポンジですが私はこんな使い方をしています。
写真は何回か使った後のもの…
一番左の角は基本の赤色を直接つけて使うところです。
右下の角はペンチングオイルを筆でつけて湿らせて使います。
右の角は絵の具とオイルが半々についています。
三つの角を使い分けて微妙なグラデーションを作ります。
まず、オイルをつけた角で赤みを出したい所にオイルを塗ります。
半々の部分でオイルを軽く拭き取ります。
絵の具がついている角で色を擦り込みます。
半々の角で色味を調整します。
全部こんな感じで色をつけていきます。
陰になる部分、凹んでいる部分に基本の赤色を擦り込んでいきます。
関節の接合部も赤みを入れるとそれらしくなるかと思います。
顔は、まず目の周りのシャドウを入れます。
次に眉を描きます。
色は髪の毛に合わせると良いです。
睫毛も描きます。
逆さまにして描いた方が描きやすいかも。
あと目の縁を薄ピンク色に塗ると生々しくなるかと思います。
眉毛の位置ですが、
小鼻の端から直線を伸ばしたところから眉が始まります。
眉の端は小鼻と目尻を結んだ斜線の中に入るとバランスが良いです。
というのが女性のメイクの常識(たぶん)なのですが、
人形は人形なので参考程度で良いと思います。
頬も基本の赤色を塗ります。
スポンジでグラデーションつけた要領で…
下の方まで赤くすると可愛い幼児ほっぺに。
人形なので結構赤くしちゃっても可愛いと思います。
唇も塗ります。
最初は上唇を薄くしがちなのですが、
富士山ぽく描いてあげると可愛いと思います。
富士山が急斜面であるほどお人形らしいポテッとした唇になると思います。
富士山麓をふっくらさせると色気のある唇に。
目を入れてみてイメージを確かめます。
睫毛を貼る場合、眼球を入れる前に貼った方がやりやすいです。
市販の睫毛でも良いのですが、筆から睫毛を作る方法もあります。
柔らかく、自然な仕上がりになるのでお薦め。
最後の完成写真には睫毛が生えています。
作り方はDollybird Vol.9の荒木元太郎氏のメイク法を参考にしています。
髪の毛を通販などで買う場合、必ず来てから眉は描きましょう…
予想で描くと意外と色が違ってたりします。
(ということを既に二回くらいやっている)
今回は髪の全体の色より少し薄めの感じで…
この色なら金髪でも大丈夫なので持つ人がカツラ変えて遊ぶことができます。
他の関節の接合部も基本の赤色で赤く塗ります。
手足の爪も好きな色に塗ります。
油絵の具は乾くのに大体一週間くらいかかります。
吊して干しておきましょう。
風通しの良い所が一番早く乾くようです。ホコリに注意!
乾いたら、全ての関節受け部分に布を貼ります。
布は使い古した肌着などで結構です。
布を貼ることで関節の動きがスムーズになり、人形が傷みにくくなります。
まず受けの大きさに布を切って…
二つに折って真ん中を切り抜き、ボンドで貼り付けます。
布が表から見えないように気を付けます。
終わったら、仮組みの時と同じように組み立てて完成です。
油絵の具で彩色した場合、金属が触れると黒く跡が残ることがあります。
銀の指輪、時計などは人形に近づけないようにしましょう。
この人形はカツラドールなのでカツラを被せて完成です!
お人形作りは何回やっても飽きなくて、
それは創意工夫する過程にこそ楽しみがあるからだと思います。
世界に一つだけのお人形を是非作ってみて下さいね?
おまけ
パステルを使った着色方法です。
色のはっきりしている部分は透明水彩でちょちょっと塗っていきます。
紅をさす部分は本来はパステルで塗りますが、手元に無かったので化粧品で塗ってます…
これはパウダー状のチークです。
色のある部分に透明水彩で着色します。
体もパステルで紅をさしていきます。
関節の接合部に紅をさすとリアルな感じに。
この写真だとちょっと見えにくいかな…。
爪にも色をつけます。
あんまり赤い色にするとマニキュアみたいなので淡い色で塗っています。
眉を描きます。
眉は可愛らしいほっそりとした眉でも良いのですが、
太めに描いた方が可愛く見えます。はっきりした顔立ちになるからでしょう。
最初は鉛筆で下描きします。
眉の始まりは小鼻の端から直線を伸ばした位置からです。
眉山は黒目の外側の端くらい。今回はちょっと長めに描いてますけど。
眉の長さは小鼻の端と目尻を結んだ斜線内に入るようにします。
面相筆で一本一本描いていきます。
下描きの鉛筆は、変に見えなければ消さないで良いと思います。
頬に紅をさします。
チークはにっこり笑って膨らむ部分にさすと言いますが、
人形に笑ってもらうわけにはいかないので自分の顔で確かめて適当にさします。
頬の下の方まで赤くすると子どもの頬みたいで可愛くなります。
口にも紅をさします。
二重の線を茶色などでくっきり描きます。
茶色を水で溶いて広げます。
睫毛も描きます。目の内側は少し赤い色で塗ったら良いと思います。
目無しだと怖いので目を入れてますが、
油絵の具で着色する際は必ず目を外して行ってください。
こんな感じにメイクアップ。
今回はあまり濃い化粧にはしませんでした。
パステルですが、ものすごい擦ったりしなければ色移りはしません。
色落ちが心配な方は仕上げに「Mr.スーパークリアー UVカット つや消しスプレー」を
吹くと良いと思います。吹き始めと終わりは人形本体から外して吹いて、
一度に多量に吹き付けないで何回かに分けると綺麗に仕上がります。
メイクが終わったら首の穴から眼球を入れて粘土を盛って固定します。
組み立てる前に、全部の関節の受け部分に布を貼っておきます。
布を貼ることで、関節が傷むのを防ぐことができます。
貼る布は使い古した綿の下着などで結構です。
切って貼った時に受けと合わなくなったら、受けを丸刀で削ってその上に布を貼ります。
最終手段ですがそれやればピッタリ合わせられると思います。
仮組立の時と同じように組み立てます。
この子はカツラドールなのでこれでカツラを被せて完成です。
人形は動かして写真撮るのが楽しいので、色々ポーズ付けて楽しんでみてください。
写真に撮ると思わぬ表情を見せてくれることがあります。
市販のドールヘアーを用意します。
ドールヘアーになるものはスガ糸(日本人形に使う微妙によじれた絹糸)だったり、
レーヨンなど植物性、動物性の繊維があります。(紅茶で染めて使ったりする)
あと人毛を使う手もありますが市販のものはやはり高いです…
ツヤや手触りでは人毛に敵うものはありませんが、
そんなにこだわらなければ市販のドールヘアーでも十分です。
ドールヘアーは束ねて入っています。
束ね糸を丁寧に切り、束の状態を保つようにします。
ドールヘアーの中央部分から髪を少量分け取り、片手で束を、
もう片手で分けた方をしっかり持って引き離します。
この要領でやってればぐちゃぐちゃになることはないです。
好きな長さに切り、ビニール袋やサランラップを敷いてその上に載せます。
端にボンドをつけ、ヘラで平べったく広げます。
髪の束が厚くならないように!
束を厚くするとボンドが中まで入らなくてバラけてきたり、
貼った後の頭に変な膨らみが出来ちゃったりします。
同じものをいっぱい作って乾かします。
人形の頭に分け目を作る場所を描きます。
生え際を描きます。
後ろにも描きます。
先ほど描いた分け目部分を彫刻刀で彫ります。
角刀でざっくり彫ってから平刀でぐりぐり穴あけるとやりやすいと思います。
分け目部分の穴は大きくあけておきます。
髪貼りで失敗する人は大体分け目部分の穴が小さいことが多いので、
ここは重要ポイントです。
安定した台とペットボトルを用意します。
私の場合は磨き箱と抹茶…
空いたペットボトルに水を入れて使用しても良いですね。
人形の頭を乗せます。
首がペットボトルで傷付くといけないのでティッシュを挟んでいます。
ボンドで固めたドールヘアーを取ります。
はみ出てるボンドはハサミで取り除き、端を切り揃えます。
下の方から貼っていきます。
あまり密集させ過ぎると髪の量が異様に多くなるので、
様子を見ながら適度に離して段々に貼って行きます…
ちょっと密集させ過ぎました…
様子を見ながらじょんじょん貼っていきます。
分け目の周りまで貼りました。
穴の太さ分の厚みでドールヘアーを用意します。
普通の髪の長さより長めで用意しておいた方が良いです。
ボンドをつけて穴に差し込みます。
ドールヘアーが穴にぎっしり詰まってる状態が理想です。
あんまりスカスカだと分け目を作った時に地肌やボンドが見えてしまいます。
激しく爆発しています。
分け目を整えて、人用のお団子留めるネットで頭を覆います。
お団子ネットは意外と使えます。
落ち着きました。
次はカットです!
ハサミがあたると顔が傷付くのでティッシュで覆って切りましょう。
カットは講座にすることもないので頑張って下さい…
案の定カットに失敗したので、完成形は髪が茶色くなっております。
使う髪の量は人形にもよりますし髪の長さにもよります。
頭に髪の毛を貼る線を描いてその長さを測って、それに頭に差し込む分の
髪を一束分足した長さがあれば良いです。
最後に差し込む髪の量は根本が縫い止めてある"みの"なら一巾分です。
自分の人形の髪の量を私に聞かれても困っちゃうので聞かないで下さい(汗)
これはプラチナブロンドのモヘアです。
このままでは白すぎるのでピンクベージュ色に染めてみます。
紅茶とタマネギの皮で色を出します。
紅茶だけだと赤っぽくなるので黄色っぽくするためにタマネギ。
色止めに塩を入れます。
ゴミが混ざると大変なので漉してから使います。
モヘアを入れて一分くらい煮ます。
出して少し水分取った後。
梳かさないでそのまま乾かします。
こんな感じになりました。
左下の白い方が染める前の色です。
事前に少量試してみて、染める時間や液の濃度など決めておくと失敗がないです。
(プラチナブロンドのモヘアを一度にたくさん買っておけば、
何色にでも染めて使えるので便利かも!)
次はこのモヘアを頭に貼ります。
まずはつむじになる部分を作っておきます。
モヘアを10cmくらい切ります。
同じ色の糸で縫いながら巻いていきます。
つむじができました。
開いてみて、ちゃんとつむじっぽくなるか確認しておきます。
頭の方につむじを差し込む穴をあけておきます。
直径1cmくらい。
ボンドに水を少量入れたものを用意します。
安定した台を用意して、首を立てる所も作ります。
これはアクネ菌洗顔フォームの容器です…
40cmくらいの人形は首の穴にペットボトルが入らないのでこういうことに(*_*)
最近はドールスタンドの支柱に立てています。
どんな大きさでも入るし安定してるから便利(^_^)
ボンドを塗って、後頭部から貼っていきます。
こんな感じでぐるぐると貼っていきます。
一周目。
大分埋まってきました。
最後もなるべく丸くなるように貼ります。
そうしたらつむじの穴にボンドを塗って、つむじを差し込みます。
つむじを開いて他の髪となじませます。
つむじが収まらない場合は、あて布をしてアイロンをかけます。
前髪などお好みでカットします。
整髪料をつけて整えます。
モヘアは広がりやすいので、髪の毛ネットですっぽり覆っておくのも良いです。
この上からスプレーをしてドライヤーで乾かすと、かなり落ち着きます。
こんな感じになりました。
胴体分割です。
お腹は球体だったり卵形だったりしますが、
卵形の説明をします。
球体の場合も作り方は大体同じです。
作例の胴体は65mmの半球上下で合うようです。
 65mmの石膏型で半球を作ります。
ちょっと厚めで作っておきます。
 胴体は分割線でかなり修正しなきゃいけなくなるので
球をつけてからバランス見つつ作ります。
分割線は色々考えるとややこしくなるので
自分の好きな形に引くのが良いです。
左右の端の高さが合うようにしておきます。
 円盤ノコギリ型ルーターで切ります。
カッターで切るのは大変です…
ダイヤモンドビットの円盤だと固いラドールも楽に削れます。
切れすぎて切り口があまり綺麗じゃないですが
後で修正するので大丈夫です。
 作った球は65mmだったはずですが当然縮んでます。
デジタルノギス
時々使ってますが便利です!
 分割したパーツの真ん中、お腹の部分です。
前面内側を薄く削って球を入れます。
脇の切り口と半球の切り口が合うのを目指す感じで…
あと分割した時の背中側の山を切ってます。横から見た図解。
赤点線でカットします。
 粘土をつめてくっつけます。
 膝関節のようになりました。
 後ろもなだらかに繋げます。
 あとで形を整える時にかなり削るので、粘土を裏打ちしておきます。
球の内側以外の部分全体に…
 乾かしたら出っ張っている部分を削ります。
背中に球が出ている場合はこの時に削ってしまいます。
球は厚めに作ってるので削っても大丈夫です。
 出っ張りがなくなりました。
 柔らかい粘土でデコボコを埋めます。
 背中側の山をまた切ります。
 お腹部分の球はこんな風に付けます。
 体の内側を粘土で裏打ちしてから、球をくっつけます。
 逆さまですが前から見るとこんな感じ。
 乾かしたら削ってデコボコを埋めます。
 埋めた粘土を乾かしている間に受け部分を作ります。
腰パーツの内側に粘土を盛り、65mm球を押し付けて関節の受けを作ります。
球が半分まで入らないようだったら、腰パーツのお尻の上辺りを削ります。
 分割した時ギザギザになってた所を修正…
丸めながら均して行くと綺麗にできます。
 隙間には粘土をつめます。
後で乾いたら厚くなっている部分を削ります。
 前面に球が出っ張る感じにしておくと良いと思います。
 全く同じようにして胸部分の受けも作ります。
 お腹部分が乾いたのでさっと磨きます。
 受けを軽く乾かしてお腹部分を当ててみます。
ぐるぐる動かしてみて、また乾かします。
 完全に乾いたら出っ張っている部分をスポンジヤスリで均します。
 こんな感じになりました。
 肋骨の下の山と腰の横の山が長いと横への可動範囲が取れません。
無理矢理横に曲げた時に壊れる恐れもあります。
心配だったらこんなに長くしない方が安全かも。
私はこのくらいが好きなので気を付けて扱うことにします。
あとこれは球なので針金を通します。青線部分。
半球の切れ目だったと思しき所に穴をあけて針金を通して下さい。
ゴムは前面に通します。
ゴムが通る穴は、上部円形、下部は横向きの溝にします。
下は貯金箱の穴状ですね。
ゴムの通る形が『 / \ 』ではなく『 | | 』のように通らないと
大腿が変な方向に曲がるからです。
穴の位置は設計図と合わせて検討してみて下さい。
指関節概要はこのようになっています。
テキストに起こすのが大変なのでそのままです。スミマセン…
 設計図はこんな感じ…
使うウッドビーズの大きさを決めます。
金具は右下の衣料用ホックです。
 ウッドビーズの中心に穴をあけ、
衣料用ホックを曲げて作った金具を入れ、針を通します。
両側は瞬間接着剤
で留めます。
他のウッドビーズにも関節の溝をあけます。
ルーター
を使うと良いでしょう。
指の付け根と第二関節では溝の切り方が少し違うので、
最初の説明画像を参考にして下さい。
 それぞれの球に指のパーツを付けます。
乾いたら瞬間接着剤で球を留め直すと良いでしょう。
使うゴムはビーズ手芸用の細ゴムです。
布で覆われているものより余分な厚みがないので
小さな指関節にも使えます。
 手の甲の内側に針金が渡してあり、
そこに指からのゴムを全部結んでいます。
 指関節があると色々表情がついて面白いですね。
 今回作ったのは1/3ドールの指関節。
作りやすさから考えるとこれが最小かなという感じです。
 ちなみに仕上げる時はバラバラにならないように
一個一個爪楊枝に差して管理します!
作るより仕上げがちょっと大変です(-_-;)
人形用義眼、ドールアイ、眼球の作り方
材料?ループエンド(20mm)
ピットクッション
(10mm) 二つとも大きさはお好みで
ニス(塗膜の丈夫なもの、油性は黄変するので×)
ドールアイを作る時、黒目は白目の直径の半分で作るのが一般的です。
黒目がち、三白眼、自由に作れるのが手作りの良いところですね。
←材料です。あと紙と水彩絵の具等。
紙に虹彩を描いて切り抜き、ループエンドにボンドで貼り付けます。
(黒目の大きさに応じて穴を紙やすりで削って平らにすると良い)
虹彩の上からピットクッションを貼り付けます。
注意!位置がズレたらやり直しできません。
上からニスを塗って乾かしたら完成です。
側面から見た感じ。
☆注意☆
ピットクッションはポリウレタン樹脂製ですが
どんな経年劣化が起こるかまだ分かりません。
公式サイトには高透明、難黄変、耐久性があると書いてあります。
今回、4年間直射日光を避けて保管してきたピットクッションを使いましたが
黄変や目に見える劣化はありませんでした。
しかしこれから何が起こるか分からないので作成は自己責任でお願いします。
眼球の作り方(材料が揃わない場合?手間がかかるやり方)
まず、材料です。
白目部分に白い大きなプラスチックビーズがあれば良いのですが、なかなか売ってません。
代わりに写真左下の真珠ビーズを使います。これは何処にでも売っていて大きさの種類が豊富。
18ミリの目にするなら9ミリの黒目という事で作っていきます。(細かい大きさはお好みで)
真珠は、爪で引っ掻いて真珠層を剥がして使います。
それで剥がれない高級ビーズの時は、有機塗料用筆洗いの液につけます。
すると表面の真珠質が取れて白いビーズが出来ます。有機塗料用筆洗いの液はマニキュアの除光液でも代用出来ます。
写真には真珠と、剥がした後のものが写っています。
そして、レンズ部分。白いビーズの右にある10φって書いてあるのはアクリル球です。ハンズ新宿店六階にて購入。400円程度。
アクリル半球があれば尚良いのですが、これもなかなか売っていません。(オカダヤ新宿店、吉祥寺のユザワヤにはあるそうです。thx>にこ子さん)
そして、一番右のシール。マイタックです。虹彩の絵を描く紙として使います。シール式で便利。
あとポンチですね。黒目の直径の大きさと、2ミリか1ミリの、瞳孔の直径の大きさのものを用意します。
あと、注射器。針の先を折ったもの。あると便利です。
あと表面加工の為の透明塗料ですね。写っているのはMr.COLORの186番ですが、これでなくちゃいけないことはないです。
あとはものさしとか爪楊枝とかカッターとか側に置いておくと良いかと思います。
ものさしは円が描ける精密ものさしがあると良いです。1~20ミリくらいまでの穴があいてるものが便利です。
まず白目のパーツを用意します。
穴をルーターで拡げます。
ただ黒く塗っただけの瞳孔じゃつまらないので、深みを出す為に穴を利用します。
白ビーズの片側を黒目部分の直径の大きさになる様に、紙やすりで削ります。
開けた穴が大体真ん中に来る様にしましょう。
予定の半径より0.5ミリ程大きく削ります。(要するに直径では1ミリ増になる訳です)
大きめに削っておかないとレンズと合わせた時にずれる事があります。
多少大きくても塗料で埋めちゃうから問題無いです。
あと、ビーズ穴の中をアクリル絵の具で黒く塗っておきます。(瞳孔になるので)
アクリル球をルーターの円盤形ノコギリで真っ二つにします。
切り口多少いびつでも気にしません。後でかなり削ります。
アクリル半球が見つかれば尚良いです。
アクリル半球の場合は裏面に銀が吹いてある事があるので、
やすりで削るか、有機塗料用筆洗や除光液で拭き取りましょう。
レンズ部分を任意の直径になるまで紙やすりの上でガシガシ削ります。
結構大変な作業。素手でやると爪が削れます。
ペンのキャップでおさえながら削ると爪が削れません。
しかしレンズ直径が小さくなってくるとおさえるのが難しくなります。
セロハンテープで固定したり、色々工夫します。
ポンチでマイタックに穴あけします。
綺麗に中心に来るように線を下描きしてからするとか、
色々工夫してみると良いと思います。
黒目と瞳孔を開けます。瞳孔部分がちゃんと切れているか確認。
上手くいったものが出来たら、虹彩の模様を描き込みます。
使う絵の具は有機溶剤に溶けるものだと後で透明塗料塗った時に溶けて
しまうので、水性を使います。
黒目のふちをはっきり描き、真ん中は白っぽくすると雰囲気出るかも。
ギラリとさせたいなら銀の絵の具で描いてみると光ります。
マイタックに描いた瞳を白目パーツの削った部分に貼ります。
真ん中に貼れる様に慎重に作業します。
(マイタックですから結構やり直し利きます)
レンズの裏に透明塗料を塗って貼り付けます。空気が入らない様にします。
表面に透明塗料を塗ります。
マニキュアも使えますが、Mr.COLORの光沢スプレーを使うと簡単に均一に塗れます。
これで完成、と思いきや、大問題があります。
左の写真のように、横から見ると瞳孔部分のレンズの底が反射して光ってしまうのです。
これ、しばらく自分の中で問題だったんですが、解決しました。
後ろのビーズ穴から透明塗料を注射器で少量注入します。
これで反射が変わるので何処から見ても綺麗な瞳孔になります。
塗料はあまり大量に入れないようにします。気泡に注意しましょう。
あと、全ての作業が終わって乾燥も済んでから、一番最後にやります。
レンズを下にしてしっかり乾燥させます。穴の中なのでなかなか乾きません。
注射器は有機塗料洗浄液か除光液を通して洗っておきます。
完成と見せかけてまだ作業があります…。
後ろの穴に黒い紙などを貼ってフタをしておきます。
穴を通して頭の中が見えないようにです。
これで完成です。上手く出来ましたでしょうか。
これでどこから見ても瞳が綺麗に見える目ができます。
レンズをくっつける時に縁だけくっつける方法もありますが、
横から見た時に全反射するので好みが分かれるかもしれません。
ループエンドを利用して眼球を作るやり方☆おすすめ
プラ製の布袋の留め具(ループエンド)を買ってきます。
布袋の留め具(ループエンド)というのはこういうとこに付いてるイメージのものです。
結構どこでも売っていますが、新宿オカダヤはサイズ豊富でした。
これの良い所は、元々穴があいてる所です。
穴は大きすぎず、紙ヤスリで少しだけ削れば使える大きさになります。
但し買ったものがそうかは分からないのでよく確かめて下さい。
虹彩を描いたマイタックを貼り付けて、レンズを貼ります。
レンズ底面の反射防止の塗料は裏から簡単に塗れます!
塗料は盛るようにして塗っていかないと反射防止になりませんが、結構大変なので、
小さいサイズのアクリル半球を削って裏から貼り付けてしまった方が楽だったりします。(気泡に注意)
または、レンズの縁だけ貼り付ける手もあります。(横から見た時に全反射しますが…)
あと裏に黒い紙とか貼ると良いかと思います。
出来上がり?
問題点?布袋の留め具、直径が何故か奇数です。大きさもそんなには豊富ではない。
黒目/白目=1/2の法則でやりますと奇数直径というのはちょっと嫌な感じですね。
インタリオアイ(彫り目)の作り方
元々はビスクドールの目に使う方法です。
その場合は眼球を作らず目に彫刻してしまいます。
それでも良いのですが、眼球のカーブを上手く作るのは難しいので、
目玉は球として入れた方が楽だと思います。
市販の真珠ビーズを白ビーズにして、ビーズ穴を中心にしてマジックで黒目を描きます。
そのラインに合わせて、外側から内側へ彫刻刀で削っていきます。
削った線が残るようにすると雰囲気が出るかも。
穴に向かってすり鉢状に凹むように彫ります。深さはお好みで。
アクリル絵の具で白目に直接色を載せます。
ビーズ穴の中も、細い筆を使って黒く塗りつぶします。
表面に塗料のクリアを塗ります。
レンズはつけません。
これで出来上がりです。
レンズがあると思って見る目です(笑)
横から見るとレンズないのがバレますが…
目として使ってみるとそれなりに見えます。
この方法で作る目は、虹彩の描き方が見せ所だと思います。
軍事予算が無かったので段ボール製です。
生物の文字がものすごく気になると思いますがこれは生ワクチンの箱です。
上には透明プラ板が貼ってあります。
両側の穴があいてる所から手を入れて作業します。
粉が出ないようにビニール手袋を付けてあります。
手袋は市販の台所用使い捨てのものです。手首の所は長くしなくて良いと思います。
中には各種やすりを入れておくポケットも作ってあります。ポケットはとっても便利です。
一番下にはゴミ袋がついてます。
磨きたいものをここから入れます。
こんな感じで見ながら作業できます。
これで飛び散る粉塵をシャットアウトできます。
段々大きい人形を作るようになったら狭く感じるのが最近の悩み。
粉塵は吸うと体によくないので何らかの対策はしておきたい所ですね!
たまに磨き袋も使います。大きな透明ビニール袋に入れて作業するだけ。
近くで触りながら作業できるのは良いんだけど完全にシャットアウトはできません。
しかも使ってると粉塵でくもってきます…何もしないよりはマシですけど。
また、磨き作業でなくても彫刻刀で削るだけで粉塵は舞います。
作業中には常に防塵マスク
をするのが望ましいです!
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