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东京爱情故事---脚本

东京爱情故事---部分脚本(1)《东爱》脚本 第1回「出会いと再会」
 第1回で、リカがガソリンスタンドに積(つ)んであった缶を、蹴飛ばした後、完治の手を引いて走り、公園まで行ったあと、完治を慰めるためなのか、自分のことを話したかったのか、とにかく、完治に話したこと。リカは、小さいころから転校が多くて、10代の頃は海外暮らし。
 長いつきあいの友達は一人もいない。 でも、明るく生きていたりするんだけれども、やっぱり寂しく感じる夜もあったんだろうな、なんて思わせてくれるセリフでした。
きっと、このセリフを聞いて、海外で生活している人や、会いたい人がいても、遠くに居てなかなか逢えない人は、じーんときたりしたんじゃないのかな。僕も、その一人です。
リカ「仲良くしてた友達も、今はどこでどうしていることか、でも、寂しい訳じゃなくって、例えば、寂しいことがあっても、眠れない夜があってもさ、そんな時はこうやって、星空を見上げる。きっと世界中にもこうしている人がいっぱいいてさ、みんな、それぞれ、一人っきり。行ったり来たりしてるんだけど、でも、見上げた星空は一つなんだ。
いつまでたっても帰れないね。公園を歩くリカとカンチ。すでに夜中の12時を回っています。
場所は日本青年館の屋上からNHKホール北の広場に移っています。家に帰らなくちゃとお別れを言おうとしますが、二人ともなかなか言い出せません。

完治「じゃあ、また明日」
リカ「もう今日だよ」
完治「あ、そっか」
リカ「そ」
完治「じゃあ、また後で」
リカ「寝坊しないように」
完治「目覚ましかけて」
リカ「パジャマ着て」
完治「歯磨いて」
リカ「毛布にくるまって」
完治「いい夢見て」
リカ「カンチの夢でも見ようかな」
完治「じゃあ、俺も」
リカ「じゃ」
完治「じゃ」
リカ「ばいばい」
リカ「おやすみ」
完治「おやすみ」
完治「寝坊するなよ」
リカ「それさっき言った」
完治「ああ、そっか。 いい夢見て」
リカ「それも」
完治「そっか」
リカ「なんか、これじゃ、いつまでたっても帰れないね」
完治「そんな夜もあるよ」
リカ「うん」
リカ「じゃあさ、こうしよう。せいので一緒に後ろ向くの」
完治「おっけー」
二人「せーの」
   後ろを向く完治、それを見ているリカ
完治「ずっちーな」
リカ「かんち」
完治「なに」
リカ「かんち」
完治「なんだよ」
リカ「かんち」
完治「だから、なに
リカ「かんち、好き。あ、言っちゃった。悔しいな」
完治「ちょ、何言ってるんだ」
リカ「おやすみ」と、キスする
完治「ちょっと、まてよ」
      
东京爱情故事---部分脚本(2)《东爱》脚本 第2回「愛ってやつは」
電池
 第2回で、完治がさとみのところに行ったことを知らずにずっとMcsLoadで待ち続けたリカが、ついに完治が来てくれた時に言った名セリフ。
リカは、完治がさとみのところに行ったことを知らないはずなのに、それに自分も約束の時間より30分遅れて行ったのに、全てを知っているかのようなセリフです。来てくれても遠くに見える、リカは完治の心の中が見えるのでしょうか?
リカ「もうダメ。ここまで。電池切れちゃったみた。こんなにそばにいるのにね、こんなに遠く見える。なんでかな?来てくれてありがとう。 うれしい。 本当だよ。 ジンときた。なのに、なんでかな? 一緒にいたいのになんでかな?」
(我不行了,只能撑到现在。好像已经是极限了。虽然你离我这么近,看起来却好像很远。到底为什么?谢谢你赶来。我很高兴,真的,真的好感动。虽然我也想和你在一起,但是不知道为什么会这样?)
         
东京爱情故事---部分脚本(3)《东爱》脚本 第3回「二人の始まり」
好きは好きよ
第3回で、ショールーム近くの公園で、リカとさとみが完治のことを話していたときのやりとり。
ストレートに気持ちを感じとるリカと、考えが先に来ちゃうさとみ。そして、結局さとみは最後まで「好き」の一言が出てこなかった。リカは、今ある自分の気持ちに正直に生きていくタイプなのでしょう。
とにかく、そう感じることが絶対なんだからって。それに対して、気持ちがはっきりしないさとみは、理屈で考えるタイプというよりは、その時点で、心が決まってなかったのでしょうね。完治を取るのか三上を取るのか、心の底では決められなかった。けれど、完治とつき合いたいと考える。難しいものですよね。
リカ 「さとみちゃんはさ、さとみちゃんは、カンチとちゃんとつき合いたいと思ってた?」
(里美那我问你,你是不是真的很想跟完治交往呢?)
さとみ「???」
リカ 「好き?」(喜欢他吗?)
さとみ「一緒に居たい」(想陪在他身边)
リカ 「好き?」(喜欢他吗?)
さとみ「寂しいとき、悲しいとき、一番会いたい」(寂寞、难过时,最想见的人是他)
リカ 「好き?」(喜欢他吗?)
さとみ「でも、それって、好きってことなんでしょ?」(可是,这样不就表示我喜欢他吗?)
リカ 「好きは好きよ」(喜欢就是喜欢吗)       
恋愛  第3回で、夜中にリカが完治のアパートに電話をかけて、お話をしたシーンがあるのだけれど、その時の名セリフ。
完治がさとみが一度はOKしてくれたにも係わらず、やっぱりさとみとはつき合わないことにする。落ち込んでいる完治のことを思って、リカは電話をかけるのだけど、なんていうのかな、優しいのだよね。
何かを想う気持ちが、大切なんだ、っていうことをリカは言うけれど、それがリカの生き方を一番よく示しているのではないのかななんて思います。
リカ「恋愛は参加することに意義があるんだから。たとえ、ダメだったとしてもさ。人が人を好きになる瞬間って、ずーっと、ずーっと、残っていくものだよ。それだけが、生きてく勇気になる。暗い夜道を照らす懐中電灯になるよ。」(所谓恋爱,只要是参加了就是有意义的。即使没有结局。你喜欢上一个人的那一刻,
是永远不会消失的。这将会变成你活下去的勇气,而且会变成照亮黑暗夜路的一盏明灯。)
       
onlyよりBest One
第3回のさとみの部屋でのシーンでトキコが言った言葉。結局のところ、リカにしろ、トキコにしろ、さとみが一番好きなのが誰なのかは、わかっていたのでしょうね。さとみ自身だけが、わかっていなかった。
周りのことは良く解るけれど、自分のことって一番よく見えないんだよね。それと、トキコってすごく善い奴なんだなって思えるシーンでもあります。でも、さとみは三上の事を否定しながらも止めろって言われて怒っちゃう。友達思いのトキコと、自分が見えなくなっているさとみ。複雑な気持ちがよく表れているシーンでした。
さとみ「あたしだけじゃないんだよ」(他不是只有我一个呀)
トキコ「いいんじゃない」(有什么关系)
さとみ「よくない」(当然有)
トキコ「そーお? あたしなんかはさ、onlyよりBest Oneのがいいな。だって何人もの女蹴ちらして一番なのよ。」(是吗?我倒觉得第一比唯一好呢。因为你是打败很多女生得冠军的。)
さとみ「そんなの」(我才不希罕)
トキコ「じゃあ、やめなさい。 そうだね。さとみにはああいう男は向いてないよ」
(那就不要说了,说的也是,你是不适合那种男人的。)
さとみ「そんな、勝手(かって)に決(き)めないでよ」(你不要自己下判断)
       
东京爱情故事---部分脚本(4)《东爱》脚本 第4回「君の翼になる」
魔法  第4回、噴水の前のシーンで、リカが完治に難題をつきつけるシーンがありました。そこで、リカは色々なことを完治に尋ねるんだけれど、最後には、絶対に不可能な願いを口にしてしまいます。リカの気持ちは、その時、納得していなかったのでしょうね。でも、完治は、負けませんでした。普段は優しい完治君の、珍しく強引なシーンでしたね。
リカ「魔法使ってこの空に虹かけてっていったら」(如果我要你是用魔法在天空中变出彩虹呢?)
完治「それはできないかもしれないけど」(这个或许我就做不到了)
リカ「じゃあダメだ」(那不行)
完治「でも、魔法だったら使える」(但是,我会使用魔法)
リカ「どんな?」(比如说呢?)

东京爱情故事---部分脚本(5)《东爱》脚本 第5回「いつも思い出して」
誕生日 24本のキャンドルが載ったバースデイケーキを前にするリカとカンチ。ふたりは、それぞれサービスキャンドルを持って、1本1本のキャンドルに歳を数えながら火を灯してゆきます。
リカ「3、4、5、6、7歳。小学校入学。おめでとう。三上君と会ったのこの頃(ごろ)? 」
(2,3,4,5,6,7岁,上小学了,恭喜你。跟三上是在这时认识的吧?)
完治「う~ん、そっかな?」(大概吧)
リカ「8、9、10、11、12、13、中学校入学。おめでとう。初恋(はつこい)は?」
(8,9,…13岁,上中学了。恭喜你。你的初恋呢?)
完治「え、いや、もっと前、これかな?」とキャンドルを示す(更早之前,在这里)指着蜡烛
リカ「6歳? 早いねえ」(6岁?真早熟) 
リカ「14、15、16。高校入学。さとみちゃんと出会う。しかも一目惚れ。おめでとう。」
(14,15,16岁,上高中了,认识了里美。而且一见钟情。恭喜你。)
リカ「17、18、19、二十歳(はたち)。 大人になったら、何になりたかった?」
(17,18,19,20岁,长大后你想要做什么?)
完治「サッカー選手」(足球选手)
リカ「残念(ざんねん)でした」(很遗憾啊)
完治「今でもそう思っているよ」(现在还是很想)
リカ「ほ、そっか」(是吗?)
リカ「21、22、23、東京に出てくる。この年、永尾完治は生涯で最も重要な事件がありました。さて、なんでしょう」(21,22,23岁,来到了东京。这一年发生了永尾完治生命中最重要的一件事。你猜是
什么事?)
完治「赤名リカと出会う」(认识了赤名利香)
リカ「まあ、それはさておき。 24歳」(这个先跳过去,然后是24岁)
リカ「あたし知ってるカンチの人生は、これ一本だけか。」(我所认识的你就只有这一根啊)
完治「これからもっと増えていくさ」(以后就会增加了吗)       
嘘完治に、さとみと会っていたことを打ち明けてもらえずに、嘘をつかれて、傷ついたリカ。 完治の誕生日祝いのシャンパンを入れようとしていて、そのまま外に飛び出して行ってしまう。ケーキを買う帰りに、完治とさとみが会っているのを見かけたリカは、その時、完治の事を信じていたんだよね。 だから、こんなに悲しくなる。
リカ「どうして嘘つくの。 完治似合わないよ。 嘘つくの似合わないよ。嘘は、嘘だけは嫌! やだよカンチ。 そんなのやだよ。」(你为什么要骗我?这不像你,你根本就不会说谎。我最讨厌被骗了!怎么了完治,你为什么说谎?)
       
よそに行っちゃうよ。完治の誕生日をリカと二人で祝っている途中、完治は遅れてしまった訳を、客先から
クレームが入ったと嘘をついてしまう。本当は、さとみの相談に乗っていたのだ。完治とさとみが会っているのをたまたま見かけたリカは、完治に嘘をつかれたことがショックで、外に飛び出してしまう。
そう、リカは完治を信じていたのだ。 だから、完治の誕生日に完治がさとみに会うことでさえ気にしないでいられた。だけど、嘘をつかれから、ダメだったのでしょう。本当に気持ちを大切にする人だから、嘘をつかれると、壊れてしまうのでしょうね。本当のところ、リカって非常に繊細なんですよね。
完治「嘘ついたのは…」(我说谎是因为…)
リカ「私、こんなだけどさあ、 それでもカンチを好きになった私、ちょっと気に入ってるんだ。」
(虽然我是这样的女孩,但是我就是喜欢自己这样爱你的样子)
完治「リカ…」(利香)
リカ「くやしいよ。 くやしいよカンチ。 気持ちは二つないんだよ。2個はないんだよ。 どこに置いてきちゃったの?24時間好きって言ってて、 仕事してても、友達と遊んでても、カンチの心全部で好きって言ってて。ちゃんと捕まえてて。 私だけを見てて。でなきゃ、よそにいっちゃうよ!」
(我很生气,真的很生气完治!你的心只有一个,并不是有两个啊!你到底把心放在哪里?你说24小时都会爱我,不管是工作还是和朋友在一起,用你的真心对我说爱我!你要好好抓住我,你的眼中只能有我,不然,我会跑掉的!)
      
东京爱情故事---部分脚本(6)《东爱》脚本 第6回「赤い糸に結ばれて」
お茶しない?ハートスポーツの地下倉庫で商品のチェックをしているカンチに、両手にコーヒーカップを持って来たリカが話しかけます。
リカ「はーい、そこのお兄さんお茶しない?」(Hi,这位大帅哥,要不要一起去喝茶呀?)
完治「びっくりさせんなよ」(拜托,不要吓我)
リカ「コーヒー入れてきたからさ」(我替你冲好咖啡了)
完治「今仕事してっから」(我现在正在工作)
リカ「おっと、他の女から電話かかってくれば飛んで行くくせに、彼女の誘いは断るか。この男、優しいふりして心は悪魔です!」(假正经,别的女生只要一通电话马上就飞过去,对自己女朋友的好意却一口回绝。这种男人看似温柔,心却有如恶魔一般!)
完治「だから、あやまるよ。関口あんなになってるの放っとけなかったから」
(所以我才要道歉啊。因为关口她那么伤心,我总不能置之不理吧?)
リカ「みなさんお聴きになりましたでしょうか? 放っとけなかった。その間放っとかれたリカリンの立場は?」(各位,你们都听到了吧?他说他不能置之不理耶!那被抛在一旁的利香又是什么心情呢?)
完治「好きだって」(我喜欢你)
リカ「あ、永尾完治24歳、ついに白状しました。さとみちゃんが好きだ!」
(啊,24岁的永尾完治终于说出实话,原来他喜欢的是里美)
完治「違(ちが)う、リカの事言ってんの」(不对,我说的是你)
リカ「あ、言い訳してます、言い訳してます。反省の色が見られません。」(狡辩,又在找理由了。根本不想反省认错吗)
完治「反省してるよ。してるし、本当関口のこと、なんでもないから」(我反省了,真的。我跟关口之间真的没什么了。)
リカ「全然?」(完全没有?)
完治「全然」(完全没有。)
リカ「でも、こんのくらいは思ってるでしょ?」(但是,你还是有一点喜欢她吧?)
完治「このくらいも思ってない」(一点也没有)
リカ「でも、これっぽっちくらいはさ」(可是,总有那么一点点吧?)
完治「これっぽっちくらいは、、、」(如果是这样的话)
リカ「あー」(哦?)
完治「うそうそ、冗談。全然。」(骗你的啦。开玩笑的。完全没有)
リカ「あーそう、あーそう。さんざん私のこともてあそんで捨てるんだ。ひどーい、ひどすぎる!」
(原来你在耍我,原来你在玩弄我,然后再狠狠把我甩掉吗?太过分了,你真的太过分了!)
完治「…」
リカ「はあ、せいせいした。」(ha,这样我就舒服多了。)
      
窒息  リカちゃんのファニーなセリフ集です。
歯に絹をきせないというか、思ったことを全部口にしてしまう、(多分、本当は、状況をわきまえて話が出来るし、思ったことを全部言える相手なんて、信じられる限られた人だけだと思うけど)そのことを、自分で説明するシーンがあったのでした。
リカ「私はね、思ったこと全部口にしないと、気持ちが喉につまって、窒息しちゃうんだよ~」
(如果我有话不说出来,我就会憋得喘不过气,甚至会窒息的)
      
第6回で、どっかの料理屋で、リカと完治が晩御飯を食べているシーンでした。
愛さえあればこれもリカちゃんのファニーなセリフです。みんなの前で「愛してる」なんて叫ばれて困っちゃっている完治くんが、リカを責めます。 ええと、これは第6回で、どっかの料理屋で、リカと完治が一品料理を食べている時でした。その時にリカは、茶化して愛の強さを完治君に説きます。
リカ「いいじゃん。 世間がなんと言おうと、世界中を敵に回したって、愛さえあれば、のりこえて行けるよ。」(有什么关系?不管别人怎么说,不管世界上有多少敌人,只要有爱,什么困难都是可以被解决的。)     
王子様
長崎は、自分が婚約したことを三上に告げると、三上は長崎のことをさげすんだ。やっぱりお前はお嬢さんなんだなって。思いきり酔った長崎は、三上にタクシーに乗せられる。長崎を一人で家まで返そうと三上はするけど、長崎の方は送るわと言い、結局三上のアパートの前へ。 そして、長崎を乗せたタクシーは成城に向かうのだけれども、すぐの所で長崎は降りて、三上のところに来る長崎は、自分は結婚したくないということを、三上に言いたかったのだ。さらってくれる人が誰なのか、もうこの時、わかっていたのかもしれない。
長崎「違うの。 嘘なの。 フィアンセのことなんて愛していない。親のために結婚なんてしたくない。 でも、私にはどうにもならないのよ。そんな勇気ないの。いつも私待ってた。 誰かがさらってくれるのを待ってた。王子さまなんて、いないのにね。」(我骗你的,我说了谎。我根本不爱我的未婚夫。我也不想为了父母而结婚。但是,我却一点办法也没有,我提不起勇气。我一直在等待,等待有人能俘获我的心。虽然白马王子并不存在)
      
东京爱情故事---部分脚本(7)《东爱》脚本 第7回「愛は待たない」
同級生
三上と関口がわかれたその夜。リカはZELDATで酔っぱらった三上を見つけます。その日、リカは、完治と愛媛に行こうとしていたのですが、完治に本気にしてもらえなかったリカは、愛媛に行けず、三上を見つけたのでした。別れたことを知っているリカは、三上をなぐさめつつ、電話をかけて、完治おさとみのところに行かせようとします。リカは、小さい頃は転校ばかり、十代の頃は海の向こうで暮らしていました。長いつきあいの友達はいません。そして、同級生と呼べる親しい人も、日本には居ないのでしょう。
リカは、完治のことを一番に考えている。そして、三上や、さとみたちのことも考えている。だから、完治をさとみの所に行かせたのでしょう。普通なら、振られた直後の女の子の所に、自分の彼氏を慰めにいかせるなんてしないと思う。 それがリカの優しさなんでしょう。
リカ「行ってあげな」{去看看她(里美)吧}
完治「何言ってるんだよ。俺、そんなつもり全然」(你在说什么呀,我可完全没有那个意思。)
リカ「だって同級生じゃない。一緒に仰げば尊し唄った仲なんでしょ。」(可是你们是同学呀。你们不是一起唱过歌的好朋友吗?)
完治「だからって、お前がそんな気をつかうこと」(但是,你也不用管这些呀)
リカ「私は唄ってないけどさ、でも、何たって私はカンチの彼女なんだし、三上君とも、さとみちゃんとも、友達なんだし。 いいよね?愛媛行けなかった分さ、私にも同級生っぽいことさせてよ。ね。 私にも同級生の仲間入りさせて。」(我虽然没有和你们一起唱,可是我是你的女朋友,而且和三上、里美也是朋友啊。好不好呢?就算没去爱媛的补偿好了。让我也当当你们的同学好不好?)
       
东京爱情故事---部分脚本(8)《东爱》脚本 第8回「この愛を信じたい」
三上が部屋を出ていくときに、さとみが忘れ物と言いながら渡したもの。さとみの手編みの白色と緑色のマフラーだった。さとみが既にふっきれていることがわかります。また、三上だけが悪かったなんて思っていないことも。(第8回)
さとみ「悪(わる)いことばかりじゃなかった」(其实我们也有过快乐的日子)
三上 「ありがとう」(谢谢)       
踏切
ロス転勤のこと、それから完治がさとみと二人で会ってたこと。それをリカに話さなかったこと。 尋ねても、何も答えてくれなかったこと。リカは、外に飛び出すしかありませんでした。追いかけてくる完治君。踏切の向こう側とこちら側で向き合います。リカは完治に話します。 けれども完治は何も答えられない。
これが、終わりの始まりなのでしょうか?「あたしがいない方が楽しいって」というリカの言葉が、ひどく胸に刺さります。それこそが、リカにとって一番辛いことだっただろうから。リカに救いはありませんでした。(第8回)
リカ「探したんだよ。 でも、でもカンチは、さとみちゃんと二人で会いたかったんでしょ?あたしがいない方が楽しいって。 あたしがいない方がって、思ってたんでしょ?もう遅いの? ねえ、答えてよカンチ?。カンチ!、 答えてよ。」(我拼命地找你,但是,但是你想跟里美单独见面对不对?我不在,你比较开心吗?你一定觉得没有我会比较开心,是吧?已经来不及了吗?喂,回答我呀,完治!)
       
东京爱情故事---部分脚本(9)《东爱》脚本 第9回「行かないで」
位置や漬け
3人であうつもりの関口の食事の誘いに、完治は一人で出掛けてしまう。そして、そのことをリカは気が付いている。隠していること無いかと聞き出すリカに、完治は無言。部屋を飛び出したリカは踏み切りの向こう側で...というのが前回のラストシーン。次の日、二人のことを話し合おうと完治は、リカをアルジャーノンに誘う。リカは、表向き立ち直っていて、完治に話をしようとするけれども、善い言葉は出てこなくて、なんだかやっぱりいつものリカらしくない。そういえば、外した水晶のペンダントも付けていないし。
これからどうなるのか、見えていなかったのでしょうね。いや、見えていたからこそ、駄目だったのかな。

リカ「いろんなこと考えてた。 いいこと思いついたんだよね。今日会社で会ったら、こんな風に言おうって、言ってやろうって。二人が上手くいくように。善いこと思いついたのに、全部忘れちゃった。
   おかしいね。あたしね、いつも位置や漬けで95点取ってたんだよ
   おかしいね。あたしね、いつも位置や漬けで95点取ってたんだよ。
なのにカンチに会ったとたん忘れちゃった。そんなこんなも、みーんな、私がロスに行っちゃえば何でもなくなるんだなって」(我想了很多事,我本来都想好了,想好下次遇到你的时候要说什么,两个人才能继续
顺利交往下去。我都想好了的,可是竟然全部忘记了。真奇怪,我以前地理位置的测验总是拿95分的。为什么一遇到完治就什么都忘了呢?这个那个全都搞不清楚了。偶尔也想,干脆去洛杉矶,就什么事都没了)
      
あいつの望み通りに  リカたちがミナミスポーツで日曜に仕事をしている時、完治は喫茶店で関口と二人で
会っていた。完治は関口にリカとのことを打ち明ける。
ハートスポーツの地下倉庫のことでは、何もわかっていないかのように見えた完治君も、やっぱりいろんなことを考えていたのかな、と思わせるシーンでした。だけれども、完治にしても、里美にしても、何だかんだ言って、なにかある時には自然と二人になってしまうのだよね。結局、これが一番強かったということなのかな。自然ということが。

完治「自由にしてやりたかった。あいつのしたいようにって。あいつの望み通りにって。 それ、遠くから応援してやれたら、それでいいって思ってた。けど、それで、よけいにあいつ傷つけちゃったんだ。結局俺の独りよがりだったんだ。あいつのして欲しいこと、何一つわかってやれなくて、どうしようもないよ」
(我想让利香自由,让她做自己想做的事,照她自己希望的那样。原来以为,只要在某处支持着她,就够了。没想到,这反而伤害了她。结果都是我自己一厢情愿的想法,根本不了解她希望我怎样做。我真是太差劲。)
       
明日悲しいことがあっても...早朝、ビルの屋上に完治を呼び出したリカは、完治に話をします。
けれども、前ほどストレートに感情を表現してない。だんだん、殊勝になってしまっています。
だんだん、元気がなくなってきています。これから起きることが何なのか、すでに予感していたのでしょうか、リカは、完治とさとみとのことがわかっています。それで、精いっぱいの行動を取っているけれども、
でも、でもね。(第9回)
リカ「あたしね、ずーっとこのまんまでいたいなんて気持ち、今まで感じなかった。 明日、悲しいことがあるってわかってても、あたし、明日が来るのが嬉しかった。でも、でもさ。カンチにさよなら言わなきゃならないのかなって思ったら、時計がカチカチ言ってるの、聞いてるの怖かった。そしたら電話しちゃった。トホホだよ。 カンチがいなくちゃ。」(我从以前到现在,从没有希望时间能停留过。即使知道明天会有悲伤的事发生,还是期待明天的来临。可是,可是,只要想到要跟你说再见,就很害怕听到时钟滴滴答答的
声音。于是就打了电话。如果没有完治的话,我就完了)
     
东京爱情故事---部分脚本(10)《东爱》脚本 第10回「約束」
やすらぎ
公園で三上と話す完治。完治は三上に言われる。お前は、関口といるときにやすらぎを感じていたんだなって。そして、完治は三上に尋ねる。それは、もはや、終わっていることを表す言葉だった。(第10回)
完治「なあ、お前どう思う。何でリカは俺を選んだんだ?」(你怎么想?为什么利香会选择了我?)      誰かがいないから完治のところに訪ねてきた三上は、ハートスポーツの前でリカと会う。予定を変えて、リカと飲みに行った三上の前で、リカは、完治とのことを話す。がんばったんだけれども、完治はドアを開けてはくれなかったって。落ち込んでいるリカは、三上に言います。
リカ「誰もいないから寂(さび)しいわけじゃないから。誰かがいないから寂しいんだから。」(谁都不在时不一定会寂寞,只要某个人不在就会觉得寂寞了。)
      
振ってあげる 日曜出勤しているリカのところに完治が来る。リカは、何を言われるかすでにわかっている。リカは、完治に話す時間を5秒だけあげるけれど、完治は何も言わない。たまらなくなったリカは、自分から別れる話を切り出す。完治の口からは、聞きたくなかったんだよね。最後の言葉。

リカ「どっちも言ってくれないんだね。いいよ、わかった。振ってあげる。どうしてだろ、どうしてかな、顔が笑っちゃうよ。泣ければいいのにね、こんな時。泣ければさ、ちゃんとさよならできるのにね。こんなんじゃハッピーエンドになっちゃうよ。」(两个(喜欢和再见)你都不肯说是吗?没关系,我知道了。我把你甩了吧。怎么了,为什么这种时候还在笑呢?如果能哭的话就好了。那才像个说再见的样子。像这样,好像是个圆满的结局似的。)
      
認めない 星空を見上げるリカ。それは、第1回で、完治と一緒に見たのと同じ夜空だった。アパートに帰ると、そこには完治が待っていて、二人で話をする。そして、完治は、別れ話を切り出す。その言葉を、完治の口から聞きたくなかったリカは、反発する。リカは、まだ完治が好きだから。(第10回)
リカ「そんなことないよ、別れる必要なんかないよ。まだやっていけるよ。なんで諦(あきら)めるの?
(没那回事,我们还可以继续的,没有分开的必要。你为什么要放弃呢?)
完治「もう、これ以上」(我不想继续)
リカ「嘘だよカンチ。 また嘘ついてる。」(说谎,完治,你又在说谎)
完治「嘘なんかじゃない」(不是说谎)
リカ「そんなの認めない。あたし別れない。絶対別れたりなんかしない」(我不承认,我不要分手,绝对不要分手!)
      
それだけの男...日曜の夜、会議で使う書類を会社に忘れた完治は、ハートスポーツに行く。出退者名簿を見ると、そこにはリカの名前があった。リカは、ロス行きの準備のために、やりかけの仕事をかたずけていた。そこで、リカは自分からさよならを言い、外に飛び出す。リカのアパートの前で待っていた完治は、リカと外に行って、別れ話をきりだす。 だけど、リカはそれを認めなかった。アパートに帰ってきた完治に、電話が鳴る。さとみだった。完治は、今あったことをさとみに話す。いつだって、何か話すときは、完治とさとみはペアである。結局のところ、この二人が一緒にいることが自然なのかもしれない。リカには悲しいことだけれども。
完治「リカと、今リカと別れてきた。 あいつ認めないって言ってるけど。愛媛から東京に出てきて、俺、初めて会ったのがリカだった。何もかも不安でしょうがなくて、俺、おどおどしててさ。そんな俺に向かって、あいつ言ったんだ。何があるかわからないから、元気出るんじゃないって。関口と三上のことで俺が落ち込んでいるときも、頑張れ、元気出せって、振られたって、好きになった気持ちは無駄にはならないって。いつも近くにいて、笑ってた。笑いかけてくれた。なのに俺、愛媛行く約束も果たせなかった。あいつがロス行くの止めなかった。俺、あいつ愛してなかったのかなあ。あいつ頼りにして、甘えてたの俺の方だった。俺は、多分、それだけの男だったんだ。 あいつを幸せにしてやることのできない、ただ、それだけの...」(利香…我刚刚跟利香分手了。虽然她说不承认。我从爱媛来到东京,第一个遇到的人就是利香。我对什么事都充满了不安,非常地不安。她对当时那样的我说,不知道将来会发生什么事,才会充满希望,不是吗?当我因为你和三上的事很难过时,她也鼓励我,要加油,打起精神。即使被甩了,喜欢的感觉是不会变的。她总是在我身边,笑着陪伴我,对我微笑。可是,我没有遵守带她去爱媛的约定。也没阻止她去洛杉矶。也许我根本就没爱过她,只是依赖她,对她撒娇。大概我就是这样的一个男人。不能带给她幸福,只是那样的男人)
       
結婚式場(長崎その1)
式の当日、三上が花嫁の控え室に一人でいる長崎のところにやってきた。さらいに来たのだ。でも、断る長崎。それは、本心からだったのか。(第10回)長崎「あなたにはわからないかもしれないけど、こんな風にしか生きられない人間もいるのよ。」(三上你或许不能了解,有些人只能这样,照别人的意思去做。)       
今会わなきゃ...リカが愛媛に行っているかもしれないと思った完治は、愛媛へ。でも、その前にさとみのアパートに立ち寄った。(第10回)
完治「どうなるかわからない。けど、どうしても今会わなきゃいけないんだ。」(不知道会变成什么样,但是,不管怎样我一定要见她。)
      
东京爱情故事---部分脚本(11)《东爱》脚本 最終回「さよなら」
みんなと別れる時...完治の生まれた町で、子供の頃の話をするリカと完治。恵まれている完治の子供時代にくらべて、リカの子供時代は、さよならと、さよならの連続だった。そんなに沢山さよならしていたら慣れるかなと尋ねる完治に、リカはそんなこと無いと答えます。リカの生き方は、明るい外見は、リカの子供時代の環境が作ったのでしょうね。 明るさは、さみしさとの張り合わせ。さびしいから、笑顔を忘れないのでしょうか?悲しい話です。(最終回)
リカ「みんなと別れるときは、いつも同じだけ辛い。だからね、一緒にいられる間は精いっぱい楽しくしなくちゃって。あー、あの子と最後に会った時、私笑ってたかなーって。2度と会えないかもしれないんだから、なるべく笑顔でいなきゃって思うんだ。」(和大家分手的时候,每次都是一样的难过。所以,会好好珍惜能在一起的时候。常会回想,最近一次见面的时候,我是不是跟他吵架了?或许没有再见第二次的机会了。所以要尽量和好才行,常常这么想。)      
入ってるよ  神社から降りる階段で、リカと完治は今までのいろんな人との出会いを、捨てることができるか話をします。完治君は、それはできないと答えます。 今の、完治君は、今までに会ったいろんな人がいて、今の完治君になれたのだから。リカは、その、いろんな人たちの仲間に、自分も入っているかを尋ねます。 さみしがりやのリカには、とても、とても、大切な質問だったのでしょう。 こんな言葉を聞いてしまうと、こっちまで、切なくなってしまうじゃないですか。そして、それに答えた完治君は、当たり前のように、入っているよと答えてくれます。すごく嬉しいセリフでした。(最終回)
完治「なんていうかなあ。 いろんなものをさあ、見たり聞いたり、いろんな人に出会って、やっと今の俺になった訳だから。捨てる訳にはいかないよ、今まで会った人たちのことを。」(怎么说呢,看了很多事,听了很多事,遇到了很多人,才有了现在的我。不可能丢弃的,以前到现在遇到的那些人。)
リカ「その中にあたしも入ってる?」(我也在那其中吗?)
完治「入っているよ。」(在。)
リカ「よかった。」 (真好。)      
絵はがき
愛媛の古い町並みが映っている絵はがきには、リカからの お別れの言葉が書きつづってありました。このはがきは、リカと完治が、一緒に完治の生まれた町を歩いている時に、リカが書いたものですから、考えてみれば、リカは、別れることを、全て承知で、完治に町を案内してもらっていたのかもしれません。完治に約束を叶えてもらうために。リカにも幸せなふるさとができるように。リカは、4時48分の電車を待ちませんでした。その前の、4時33分の電車に乗ったのでした。どうして? と思うかもしれません。そう、実際に完治は、4時48分に駅まで来たのだから。でも、リカは、結果を知りたくなかったのでしょうね。
最後に笑って別れられたら、その方がいいって。(最終回)
はがき「こんにちはカンチ。こんばんわかな?これからカンチにお別(わか)れを言おうと思います。ちょっと悲しいけど、でも悲しいだけでもありません。いずれにしても、カンチと同(おな)じ季節に同じ道を歩(ある)けたことを、愛してやみません。カンチ? 今が愛(いと)しいよ、カンチとお別れする今この時を、やっぱりいとしく思えるから、あたしのこれからはきっと大丈夫って思えます。カンチと出会えて、ちょっと人生得したかなって。サヨナラは言いません 約束もしません。でもまた会えるよね?                      赤名リカ
追伸 元気ですか?」 (你好,完治。应该是说晚安吧。我现在要正式地跟你道别。虽然有点令人难过,可是,并不是只有难过。再怎么说,能在同一个季节里,和你走在相同的街道上,对我来说是很值得回忆的。完治,现在这个时刻最美,跟你离别的这个时候,能够这样子和你在一起,我想我将来也一定能坚强地过下去的。遇到你是我人生的一大收获。我不道别,也不跟你约定,我想我们一定能再见面的。赤名利香P.S.你好吗?)       (「東京ラブストーリー」 最終回 脚本:坂元裕二

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